静寂を切り裂く銃声は、もはや日常のBGMと化した。坂本太郎、かつての伝説は今、愛すべき家族を背に、極限の死闘へと身を投じる。痩せぬ体躯に秘めたるは、殺し屋界の常識を覆す絶対の意志。トーレスの執拗な追撃と牛頭がもたらす破壊の荒波に対し、彼は武器を捨て、拳一つで理不尽を粉砕する。限界を超えて軋む肉体が鳴らすのは、愛する者を守り抜くという、何よりも重く、何よりも強い、命の旋律だ。この巻、伝説が叩きつけるのは、殺さぬ戦いのその先にある真実の頂である。