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あかね噺(Akane-banashi) 17巻 raw・ネタバレ

あかね噺 17巻
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あかね噺 17巻

少年 / ジャンプ / 人情
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三年の空白を経て、朱音はパリの舞台に立っていた。言葉の壁、文化の隔たり。そんな異国の地で、彼女が手にしたのは翻訳された落語ではなく、芸そのもので観客の魂を震わせるという確信だ。一門の解体という喪失を越え、志ぐまの魂を背負った彼女の言葉が、今、芸術の都を席巻する。内なる火種を極限まで燃やし、己の「粋」を異国で証明する、朱音の二ツ目修行編がついに火蓋を切る。彼女が目指すのは、かつてない高座の境地だ。

⚠️ ネタバレを含みます。

凱旋した朱音が挑戦するのは、ただの海外公演ではない。言葉が通じない観客に対し、落語の形式美を解体し、純粋なエンターテインメントへと昇華させる試みだ。一生師匠がひた隠しにしてきた「志ぐまの芸」の真髄は、実は型をなぞることではなく、聴き手の想像力をいかに強制的に連れ出すかという点にある。朱音はパリのカフェや街角で徹底的に人間観察を行い、フランス人が持つ「間」の感覚を落語に取り入れた。クライマックスでは、現地の気鋭の芸術家たちを前に、全く言葉を用いない「素噺」に近いパフォーマンスで会場を熱狂の渦に巻き込む。その一方で、東京では朱音の不在を狙い、既存の落語協会が改革派の若手を潰そうとする動きが加速していた。帰国後の彼女を待ち受けるのは、権威という名の巨大な壁。だが、パリで磨き上げた「沈黙」と「饒舌」の対比という武器は、もはや誰も止められない強靭な矛と化していた。一生の過去の悔恨ともリンクし、朱音の落語は個人の技芸から、世界と渡り合う芸術へと羽ばたく。
著者末永裕樹 / 馬上鷹将
出版社集英社
レーベルジャンプコミックス
発売日2025-06-04
17巻17巻

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