絶滅したはずの古代獣の「魂」を宿す少年、陽太。彼が指を鳴らす時、都市の裏側に潜む怪物たちの視界をジャックする「シグナル」が発動する。群れからはじかれた捕食者、飢えた都市の獣たち。陽太はただの学生として平穏を望むが、街の喧騒は彼に牙を剥く。肉体を変異させ、理性を喰らい合う獣人たちの抗争に、陽太は己の右腕に刻まれた古の爪痕を解き放つ。これは、文明という檻の中で、本能の境界線を踏み越える少年と、獣たちの物語である。