火薬の匂いと硝煙の美学。かつて火砲の魔術師と謳われた少年・カノンは、古びた大砲を杖のように引きずり、荒野に降り立つ。彼が狙い定めるのは、大陸を支配する鉄鋼の軍団が誇る動く要塞だ。緻密な演算と物理法則を超越した砲撃術が、理不尽な暴力を木っ端微塵に粉砕する。重厚な火薬の轟音とともに、カノンは己の過去を刻む復讐の弾丸を装填した。これは、魂を削って放たれる、規格外の砲撃が世界を変える物語だ。