角が伸びるたび、ルリの日常は非日常を軽やかに飲み込んでいく。身体に宿るドラゴンの熱量は、もはや隠し事のできないレベルまで高まった。授業中、ふとした拍子に漏れ出る火炎と、友人たちの変わらぬ視線。ルリは自身のルーツである「父」という存在に向き合う決意を固める。それは恐怖ではなく、自分を形成する一部への純粋な好奇心だった。母が守り抜いてきた孤独な秘密を、今度はルリ自身が受け継ぎ、自分の言葉で世界を再定義するまでを描いた転換の第五巻。