湿り気を帯びた草いきれの中で、少年・湊は死者と語らう力を持つ少女・灯に出会う。山奥の廃村を舞台に、夏の間だけ顕現する蛍の光が、二人の運命を交錯させる。生と死の境界が曖昧になる季節、湊は灯が抱える「消えない後悔」に触れ、やがて来る秋の訪れと共に失われる約束を背負う。少年少女の静かな狂気と、終わらない夏が織りなす切実な情動。この一冊には、魂を焼き尽くすような鮮烈な夏景色が刻まれている。
夏と蛍籠(Drawn to the Fire) 1巻 最新刊 raw・ネタバレ
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内容紹介
夏と蛍籠 1巻 ネタバレ・あらすじ
⚠️ ネタバレを含みます。
湊は、祖母の古い蔵で見つけた古い日記から、かつてこの地で失踪した神隠しの真相を知る。灯の正体は、八十年前に焼失した屋敷で命を落とした一族の末裔であり、彼女の周囲に舞う蛍は、成仏できない魂の残滓だった。灯は湊に「自分を燃やしてほしい」と懇願する。それは、彼女を縛り付ける呪いからの解放であり、同時に彼女の存在そのものを歴史から抹消する行為だった。祭りの夜、湊は火炎瓶を手に、かつての屋敷跡である祠へと足を踏み入れる。そこには、村の因習を守ろうとする影が待ち構えていた。村の長老たちが隠してきた、死者を燃料にして村の繁栄を維持するという悍ましい儀式。湊は灯と共に、その悪意を焼き払う決意をする。火が回り、視界がオレンジ色の地獄に染まる中、灯は初めて心からの笑顔を見せ、湊に最後の一夜の思い出を語りかける。祭囃子の音と炎の爆ぜる音が重なり、二人の夏は最高潮の熱を帯びて幕を閉じる。冷たい火傷の痛みだけが、湊の手の中に灯の温度を証言していた。
基本情報
| 著者 | 作者不明 |
|---|---|
| 出版社 | 集英社 |
| 1巻 | 1巻 |
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